長崎ガイド |
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長崎くんち
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長崎最大のイベント! |
長崎くんちは、毎年10月7日~9日に行われる。 9日に行われるから「くんち」と言う。
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諏訪神社 |
その中で龍踊りを始めとする各種の出し物が行われる というイメージが、私の場合まずあった。 雑誌やポスターなどの写真が必ずそうだし、 おくんち初日、長崎では朝からやってるテレビ中継も やはり諏訪神社だ。 おくんち用に、桟敷が組まれた諏訪神社 ところが 諏訪神社での「本場所」を見るのは、そう簡単ではない。 事前に桟敷券を購入しなくてはならないし、 人気が高い為、買うなら早い時期から狙わないといけない。 また桟敷席なんで、1人では買いにくい。(1マスは4人) そのうえ、10/7、9が平日だったりすると 仕事を休まなくてはならない。 というわけで、
という図式が私の頭の中で構築され 観光客として訪れていた頃はもとより 長崎に住んでからも見に行ったことがなかった。 が。 以下のようなメールを頂き、イメージがちょっと変わった。
そうか! 桟敷券を買って諏訪神社などで見るのは 全ての出し物をもれなく一通り見るには良いが それが全てではなく、 町を巡回しているところを追いかけて見ていくのも それはそれで楽しめる、というわけか。 これなら、「町歩き+おくんち見物」 という感じで 計画性の低い私でも、お気楽に楽しめそうだぞ。
ということで前置きが長くなってしまったが、以下 「あまり気合を入れないでも楽しめる長崎くんちの見方」 について書いてみたい。 本場所の1つ、「お旅所」 (夢彩都・横)
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まずはガイドブックを購入 |
「ながさきプレス」か、「ザ・ながさき」(通称ザなが)の おくんち特集の号を購入する。 その年の各踊町の庭先回りのスケジュールが 書いてあり、一冊あるとすごく便利。 長崎の書店・コンビニならどこでも売っている。 (ザながの方が薄いので携帯には便利かも知れない。)
踊町(おどりちょう)とは、くんちの出し物を担当する町のことで 毎年7つ前後の町が当番となり、7年で一周する仕組み。 つまり、すべての町の出し物を見るには最低でも7年かかる。
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庭見せ
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その前に「庭見せ」というものが10/3の夕方行われる。 これは、おくんちで使用する衣装・道具などを庭先に並べて お披露目する、という行事。 昔は本当に家の庭に並べていたらしいが 今は店内に飾るスタイルがほとんど。 店内全面に並べている所も多い。もちろんその日は休業。 高級料亭などは、昔ながらに庭を見せてくれる。 普段見ることができない料亭の庭が見られて、ちょっとラッキー。 こちらは「傘鉾」。 傘鉾とは、「プラカード」のようなもの。 各踊り町の特徴をあしらったデザインで、 「これから○○町が出ますよ~」 とアピールする。 コレ、けっこうデカくて重そうなのだが 一人で中に入ってクルクル回ったりするのだ。
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当日 |
大量の出店が並び、いい匂いをまき散らしてくれるので 「買い食い欲」が刺激されっ放し。 行列ができるほどの人気の梅ケ枝餅。 たしかにうまいけど、でもなぜ並ぶかな??
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庭先廻り
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庭先回りとは、 町中のあちこちの家の前をまわってその玄関先で ミニ奉納踊りを披露する。 場所の広さとか、ご祝儀の額によって(!) サービス度は違うらしい。
各踊り町の出し物が一堂に集まる本場所が無い時間帯は 基本的に町のあちこちで、庭先廻りをしているわけだが これが案外、場所と時間帯によっては なかなか遭遇できない。 その時のヒントになるのが、地面に書かれているチョーク。 これは、「東浜の町」の頭文字「ヒ」で、 東浜の町の一行がここを通過した、という印。 移動先が矢印で書かれていることもある。 たくさんの町が通過した後はこんな具合に。
また、「おくんちナビ」というサービスもあり、 インターネットで現在地点をチェックすることもできる。 前述の「ザなが」では、電話で編集部の方が 教えてくれるサービスもやっている。 #試しに電話してみたが、すごく親切だった。
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準本場所 |
無料で本場所に近い奉納踊りを見ることができる。 準本場所・中央公園 庭先廻りでは「舟を回す」といった場所を取るパフォーマンスは なかなか見られないが、ココならそういったものも見られる。
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モッテコーイ
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「モッテコーイ!」 という掛け声をかける。 パフォーマンスが一通り終わり、引き上げようとすると 観衆が「モッテコーイ!!」と口々に叫ぶのだ。 コレ、モッテコイ係の人がきちんといて、 その人たちが先陣を切って「モッテコイ」をやる。 モッテコイ係の人による模範的モッテコイ 小さい子供達も真似をして大きな声で叫ぶのだが、 でもよく聞いてみると 「デテコーイ!」 と叫んでいる子もいたりして、笑ってしまった。(笑)
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龍踊り
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イメージする人が多いと思う。 これはホントにすごい人気で、 周囲には常に人だかりができていた。 独特のサウンドと共に町を練り歩く龍踊り 龍踊りが人気があるポイントのひとつに、 機動性の良さが挙げられる。 他の出し物と違い体の各パーツがバラバラに動くので お店の中にまで入り込むことができるのだ。 #こんなものが店に入ってきたら、やっぱり大騒ぎになるよね。 茶碗蒸で有名な老舗「吉宗」では、なんと2階から龍が頭を出す 近頃よく見られる光景。カメラ付き携帯に写真をおさめる人々。
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独特のサウンド
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その独特のサウンドではないかと。 銅鑼や長ラッパが奏でる中国的サウンドは 独特のムードを醸し出す。
南蛮船が奏でるマーチも印象に残る。 マーチの音が印象的な南蛮船 和・中・洋の音が混在して鳴り響くのは 数ある日本の祭りの中でも長崎ぐらいであろう。
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夕方の浜の町 |
アーケードがある中心地・浜の町周辺に 各踊り町が集まり、ものすごい人だかりに。 あまりにも人が多くて、通行できないほど。 ものすごい人だかりと熱気! 私は基本的に人ごみは嫌いなのだが 祭りの時の人ごみはまた違い、 一種の風情のようなものを感じ、かえって心地が良いから 不思議なものだ。
というわけで、本場所ではなく 庭先廻り中心に見てきたおくんちですが、なかなか楽しかったです。 でも来年こそは、本場所を見に行きたいなぁ。 ⇒ 行きました!(2004年おくんちレポ) くんちに関するより詳しい情報は こちらをどうぞ > 長崎伝統芸能振興会
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2003.11
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