帰省レポ・長崎に帰ってきました
旅行者:稲富様 出発地:仙台 帰省した日:2009年9月
2009年9月のシルバーウィークに、夫 婦で久しぶりに長崎に帰省しました。2泊3日でしたが、そのご報告をちょっと。
ぼくが帰崎した場合、あちこちをさるいた挙句、日暮れに絶対行きたいのは、なんといっても「出島ワーフ」です。目の前が長崎港、潮風が香り、テラスに座って酒を飲んでおしゃべりすれば、稲佐山に夕陽 が沈む。ま、今回は小雨でしたけど。
立山の長崎文化歴史博物館には初めて行きましたけど、おお!こんな所にこんな立派なものば作ったとばいねえ!と感心し、ボランティアによる、お白洲での寸劇にもけっこう笑いました。最後のみんなでの踊りが、妙におもしろかったです。
そこに行く途中、来月のおくんちの準備が進む諏訪神社の前を通った時のことです。妹が、神社の境内に登ってあげようかと、すぐ横の急坂を車で登ったんですが、途中で白煙を出し、ギュルギュルと後ずさりをし、あわててバックして回転しました。恐るべし長崎の坂。妹いわく、以前に登った 時は二人だったけど、今日は4人で、小雨も降っていて、クーラーもつ けていたから無理だったんだろうということでした。
お昼は茶碗蒸しの「吉宗」で食べようと決めていましたが、行ってみると階段まですごい行列。これもあきらめました。そこでピンと思いついたのが、「夕月のカレー」。妹に「もしかして、まだある?」と聞くと、場所は変わっているがあるということで探してもらいました。おお懐かしき夕月。観光通りの2階に移っていた店に入るとプーンと良い香り。長崎の人なら 誰でも一回は食べたことがある赤いカレーです。そして、やみつきになる人が多いので今まで 存続している。ぼくもその一人です。一口食べてみて、「おお!これだ!」と、昭和の長崎が甦ってきました。この独特の味わいの赤いカレーは、全 国的に見ても珍しいと思います。帰りにレトルトパックを2つ買って帰りました。
そして出島ワーフで旧友二人とも再会。なにしろ中学生からの親友ですので、懐かしい話題がてんこ盛り。ぼくは仙台の牛タンをお土産に持ってゆき、熊本在住の友は、熊本名産の「辛子レンコン」と「馬刺し」を持ってきてくれました。居酒屋では、やはり「アジのたたき」が美味 かった。そして、かんぼこ。見た目は薩摩揚げと同じですが、薩摩揚げと違って甘くない。イワシやアジの素朴な味が長崎のかんぼこです。さらに鯨の刺身、サエズリやベーコン。これも長崎の味。長崎が昔から、南氷洋捕鯨の基地だったとい うことは、全国的にはあまり知られていないのですね。でも、そうだった から、長崎駅には鯨の絵があるし、長崎で塩辛といえば、鯨のエサであるオキアミだし、松浦漬けというのは鯨の軟骨の粕漬けなんですよね。
今回は旧友とも会うし、その一人 がどうしてもカラオケにも行こうと言っていたので、こちらも歌は下手ながら、ぼくが好きな、武田鉄矢の「思えば遠くへ来たもんだ」の歌詞の、長崎バージョンの替え歌を密かに用意して行きました。「西坂の丘に立ち、稲佐山の夕陽を眺め♪」 という具合です。で、キーを下げて歌ったら、一人はメガネを外して涙をぬぐっていました。「年を取ると涙もろくなってな」と言い訳してました。
良い旅でした。仙台に帰ってからも、その楽しさの余韻をつまみに酒を飲んでいます。
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