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崇福寺

 



国宝は九州にいくつあるか?

コレ意外だったのだが、答えはたったの5つ。

そのうち2つが大分で、残り3つはぜんぶ長崎にある。

しかもそのうち2つがこの崇福寺にある。

ということで

有名な長崎の郷土歴史家である越中先生も

「観光客にはまずここば案内せろ」

とお勧めしていたのが、崇福寺だ。

(ちなみに長崎の国宝のもう1つは大浦天主堂。)

 


 どれが国宝?
 

さて、どれが国宝か?なのだが…

崇福寺といえばまず、その門構えが変わっていて有名。

でもこれは国宝ではない。

 


 国宝・第一峰門

国宝は中に入った最初の門である「第一峰門」。

国宝・第一峰門

特徴は複雑な組み方の軒裏。

これが国内はおろか中国でも珍しいらしく

国宝のポイントとなっているという。

軒裏の複雑な組物

 


  国宝・大雄宝殿

国宝のもうひとつは、本殿である「大雄宝殿」。

(だいゆうほうでん)

こちらは長崎に現存する最古の建物だそうで、

特徴は軒回りの「擬宝珠付き垂花柱」。

でもギボシツキスイカチュウって何?

↓ コレ?

違います。(笑)

↓ 正解はこっち。

たしかに、橋のランカン等に付いているのはよく見るが

こうして軒からぶら下がっているのは珍しいかも。



  関羽像

関羽像もある。関羽は三国志の英雄だが、

中国では「神」として崇め奉られている。

(日本では横浜や神戸の関帝廟が有名。)

とりあえず三国志ファンなら必見だ。

関羽像。暗さで顔の部分が真っ黒ですごい怖かった…。

 

三国志は私も大好きで、特に吉川英治の三国志が好き。

吉川英治は、孔明が死ぬところまでを書いたら

「これ以上はもう書く気がしない」

と言って最後の方は省略した。

そのあたりのセンスに、あの小説の面白さが表われていたと思う。

 


  他にもいろいろ

その他にも

国指定重要文化財、県や市指定の有形文化財らを

10以上も持つ文化財の宝庫。

すごい場所なのだが、私が行った時は

2回行って2回とも人がすごく少なく、

みやげもの屋のおばちゃんもうたた寝をしていた。

しみじみと歴史探訪したい人向けかな。

 


  近辺のうまい店

崇福寺の近くのお店で良いのは

すぐ真向かいの角にあるケーキ屋「セヴィーリャ」。

持ち帰りがメインのこじんまりとした店だが

席もちょっとだけあって店内で食べられるし

お茶なども出してくれる。

なかなか美味しい。

スペイン菓子セヴィーリャ

うちのかみさんはココのケーキが特に大好きで、

桃のショートケーキについて語り出そうものなら

いつになく饒舌になる。

※残念ながら2004/4に、郊外(時津)に移転となりました。

 

崇福寺の正面の通りは、その名も「崇福寺通り」。

その通り沿いにある「池田屋」もシャレた感じでオススメ。

自分は夜しか行ったことがなかったので

てっきりお酒を飲むところかと思っていたが

昼はランチなどもやってるそうな。

シャレた雰囲気の池田屋

 

鯛めしで評判の店「御飯」は

健康的な純和食で、脂っこい料理が苦手な人とか

20代半ばを過ぎたやや渋めカップルにもオススメ。

鯛めしがウリの「御飯」

店内は昭和30年代風のレトロな雰囲気で

てっきり、昔からある老舗かと思いきや

8年ほど前に開店したという。

レトロな雰囲気はマスターによる演出なのだ。

料金だけ選ぶと(4000円・5000円・6000円)

後はおまかせで勝手に出てくるのも、悩まなくていい。

場所は崇福寺から正覚寺の方に歩いていった方にある。

 


 

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2003.2