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出島

 

 出島がない?!


観光で長崎に初めて来た時

「どこに行きたい?」

と聞かれたので、思いつくまま

「出島」

と答えた。

しかし、先に来て住んでいた彼女(現在のかみさん)からは

意外な答えが返ってきた。

「出島という場所はない。

どこにあったかすら今はもうわからない。」

 

これで、ちょっとした口論になった。

出島がない?!

あの鎖国時代の唯一の外国との接点ということで

中学の歴史の教科書にも絵入りで載っている

あの出島が長崎にない?!

それも何万年も昔のことじゃないのに

場所もわからなくなっただって?!

 


  出島跡地

実際のところ

「場所もわからない」というのは

彼女の勘違いだったようで

出島跡地というものは存在する。

出島跡地にある石碑。

しかしそんな疑惑が出るくらいなので

歴史の教科書に載っているようないわゆる出島は無いし

また出島跡地を訪れてみても

「ホントにここに在ったのか?」

と思わず疑ってしまうほど、その面影がない。

と、言うのも周囲は埋め立てられて

海から隔てられた位置にあるし

ビルはバンバン建って、車も電車も通っているからだ。

 


  ミニ出島

しかしそれではあまりにも寂しいということで

用意されているのが「ミニ出島」。

1/15スケールのミニチュア出島。(怪獣映画のセットみたいだ。)

まぁ、おそらく見ても

「ふぅ~ん」

くらいなもんだと思うが

入場は無料だし、公園のようにベンチがあって

くつろげる場所なので、観光の合間の休憩タイム的に良いかも。

 


  出島パワー

鎖国時代、長崎が唯一の外国との接点だっただけあり

長崎から始まったもの、長崎が日本で初めてというものは数多い。

コーヒー、タバコ、ビール、てんぷら、すき焼き、

テニス、ボーリング、ビリヤード、バトミントン、

眼鏡、カメラ、オルガン、缶詰、そろばん、ペンキ、ボタン、

国際電話、汽車、アスファルト、レンガ…

当時長崎はとても刺激的な場所だったであろう。

改めて出島の歴史的重要性を感じさせる。

 


  出島復元計画

現在、出島を本格的に復元して観光地化する計画の元

開発が急ピッチで進められている。

たくさん建っていたオフィスビルなども壊された。

江戸時代の出島と現在の出島 (道端の看板より)

いずれはこんなふうにするらしい真ん中の橋も今はまだ無い。

この場所は中心地・浜の町から近いし

駅からも歩いて行ける範囲なので

平和公園、グラバー園などに次ぐ市内観光の目玉として

けっこう良い計画だと思う。

既に資料館やら、おみやげもの屋など、幾つかは完成している。

 

 

で、何年後かに見たら案外面白い写真になるかもしれない

と思って工事中の様子も撮っておいた。

 

その後、いろいろ変わりました。(レポート書かなきゃ)

 

 

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2002.12